南薩線廃線跡サイクリング記(その3)
今日は午前中、風雨が強くまとまった雨が降りました。気温が上がり、今年初めて半袖で仕事をしました。指宿市はアロハシャツが公式?ユニホーム、ここ南さつま市は砂の祭典ポロシャツが公式?ユニホーム。これを着ていたら堅苦しいネクタイ姿で仕事をせずとも、ラフな姿で仕事ができます。
さて、南薩線廃線跡サイクリング記の3回目です。
県道とのオーバークロスから下ってくると、線路跡にしてはちょっと不自然な線形部分を走ることになります。写真は、永吉側から吹上浜側を撮ったもの。右側に地面を削り取って自転車道を低く設置した様子が見て取れます。本来の廃線跡を部分的に削りながら川の方へずれた形で自転車道は延びています。なぜこのようになったのか経緯は分からないのですが、見方を変えると廃線跡部分が一部分そのままの状態で残ったともいえます。
反対側を見るとこんな感じです。謎の不自然区間を抜けると、広々とした大カーブが迎えてくれます。低い築堤に緩やかな曲線。今にも向こうから赤いディーゼルカーがやってきそうな感じがします。周りには人家はなく、田が広がっています。かつて、このカーブで南薩線の列車を撮ったことがありました。
カーブが終わる辺りで小野川を越えます。ここには有り難いことにガーター橋の石積み橋台が残されています。自転車道はこの橋台に敬意を表して上流側に新しく設置された橋で小野川を渡ります。クランク状のコースをとることになります。橋の名前は、海が近いからでしょうか、汐見橋と欄干にありました。
橋台を撤去して真っ直ぐに自転車道を通すより、横に新しく橋を造った方が安上がりという経済的な理由だったのか、産業遺産としての橋台を残したいという理由だったのか分かりませんが、末永くその姿を目にできることは嬉しいことです。
反対側の橋台ももちろん下の写真のように残されています。
こちら側は藪に覆われて、全体像を見ることはできません。
さあ、軽快に下ってきた自転車も、ここを境に上り勾配をあえぐことになります。
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