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2010年8月 8日 (日)

針原そして九州新幹線

長女の自由研究の現地調べのために出水市針原にも行ってきました。

針原では平成9年7月に大規模な土石流が起こり、亡くなられた方21名、怪我をされた方14名を数える大災害になりました。亡くなられた方は0才の赤ちゃんから77才の高齢者まで各世代に渡っており、幸せな家庭を丸ごと襲う自然災害の恐ろしさを石碑の名簿が示していました。毘沙門は地滑りでしたが、こちらは土石流です。

針原では過去このような災害がなく、あっても川の増水ぐらいだと想定していた地元の人たちの想像をはるかに超えた事態に被害が大きくなったようです。資料によると避難しようとして流された人たちもいたとのことで、突然襲ってくる土石流の恐ろしさに身がすくみます。

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崩壊斜面の下辺りから針原集落を見たところです。当時、砂防ダムが建設中で、斜面崩壊の土石流を受け止めましたが、それをも乗り越えて集落へなだれ込んでいきました。もし、建設中の砂防ダムがなければ鹿児島本線や国道3号線をも呑み込んで海まで達していただろうと言われています。

現在は復旧工事により複数の砂防ダムや流路が整備され、その巨大な構造物に当時の災害規模の大きさを伺い知ることができます。砂防ダムの内側には大型トラックの無数の廃タイヤが取り付けられ、土石流の衝撃からダム本体の崩壊を防ぐ工夫がなされています。こうして写真を見てみると、砂防ダムが両腕を広げて集落を守っているように思えます。

途中に見える高架は九州新幹線。トンネルとトンネルの間、わずかしか顔を出しませんから針原を通過中だと気付く人はいないでしょう。

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九州新幹線の高架下に慰霊碑があり、毎年災害のあった日に慰霊式が行われています。慰霊の碑の下には亡くなられた方の氏名と年齢が刻まれています。時折、風のように800系が通り過ぎていく以外、静かな時が流れていく場所でした。

慰霊の碑の上を通過する800系です。防音壁越しで絵にはなりませんが、九州新幹線の走りを撮ったのは開通以来初めてです。思ったより走行音が静かで、いきなり姿を現して消えていく区間での撮影の難しさを感じました。

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鹿児島へ帰る途中、出水の高台にある公園に寄ってみました。うっそうとした雰囲気に少々長女は困惑気味。捨て猫なのか猫がたくさんいることも気味の悪さに拍車をかけています。公園からの見晴らしは今ひとつなのですが、展望台にあがると一転して素晴らしい眺望が広がります。

ここからだと九州新幹線も出水駅を中心に平野区間を行く姿をゆっくり眺めることができます。

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