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2010年9月 1日 (水)

800系を新大阪へ

8月もお盆を過ぎた頃から朝夕秋めき、9月にはすっかり秋の気配というのがこれまでの感覚だったのですが、今年は違いますね。9月に入ったというのにまだ真夏。報道によればこの夏の平均気温は、あちこちで過去最高だったとか。この4月から海辺での生活に変わりました。クーラーなし生活をちらでも決め込み、なんとかここまで乗り切ることができました。これまで山手での生活でしたので、朝夕は真夏でも割と涼しかったのですが、ここは違いました。一般家庭にクーラーなどなかった時代を味わい、こんな時代もあったんだよなと妙な感動を味わっているところです。一人暮らしだからできる身勝手かもしれません。

今朝の新聞にいよいよ九州新幹線新規開業区間での営業列車を使用した試運転が始まったという記事が掲載されていました。車両は新大阪直通の700系さくら型のもの。来春の全線開業に向けてまたステップを一段上がりました。

地元新聞のコラムにはさくら型700系に比べて800系が素晴らしい旨のことが記されていました。新700系も素晴らしい車両ではありますが、山陽区間を走る他の新幹線との兼ね合いや輸送力との関係で、どうしても山陽区間を基本として設計せざるを得ません。その点800系は九州島内だけの運用で、全線開業までは鹿児島中央・新八代間の離れ島運用でしたので、JR九州の論理をふんだんに盛り込んで設計することが出来ました。

これまでの常識から言えば、九州新幹線は博多・熊本間が最初に開業する区間だと思われますが、あえて既存の新幹線から切り離した形で新八代・鹿児島中央間を選択したところに大きな意味がありました。リレー号をはさんでも時間短縮効果が大きかったこと、末端区間の開業は未開業の中間区間の建設を促進すること。見事な選択だったと思います。

もし、博多・熊本間が先に開業していたら当然、熊本・新大阪間の列車が設定されるでしょうから、800系のような車両は生まれていなかったかもしれません。また、この厳しい経済情勢ですから熊本・鹿児島中央(西鹿児島)の工事は行われていなかったかもしれません。

コラムにはどの車両もグリーン車並の魅力的な800系を新大阪まで運転してはどうかと記されていました。停車駅を絞った「みずほ」を投入して4時間を切る列車を設定し、航空機に対抗する構えのJRに対して、時間は多少かかっても800系のような列車での旅は時間短縮という価値観に十分太刀打ちできるものではないかと問題提起しています。

これまでの常識の中で物事を考えず、柔軟に考えることは大切だと思います。輸送力の新幹線から付加価値を高めた旅の魅力を演出する新幹線への転換を図ることに800系の新大阪乗り入れは大きく貢献するような気がします。実現へのハードルは高いと思いますが、実現するといいなあと思います。

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鉄道」カテゴリの記事

コメント

いよいよ来春「全線開業」に向けてのカウントダウン始動ですね。800系の新大阪乗り入れ案【賛成】です、出来ればG車組み込みの「つばめ」として。いとう知事の談話に「みずほ」の最速列車としての命名には違和感が有ると述べておられましたが全く同感。「つばめ(最速)」→「さくら」を大阪直通とし、島内は「有明」か「フェニックス」に、JR九州の発表は唐突で遅きに失する気がします。東日本に「はやぶさ」の愛称を許した事も遺憾でした。いずれにしても列車の愛称は大切に命名して欲しいものです。

投稿: 夢幻鉄道 | 2010年9月 4日 (土) 17時29分

今回の大阪直通新幹線の列車名に関しては違和感を持っている人は多いかもしれませんね。「みずほ」「さくら」「つばめ」と並べたとき、どの列車名がどの列車にふさわしいか。おっしゃる通り、候補として「はやぶさ」が既にないことも九州ゆかりの列車名として寂しいことです。

投稿: Nakachan | 2010年9月 4日 (土) 23時25分

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