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2010年10月23日 (土)

ものとの付き合い

子どもの頃はよく自転車を磨いたものでした。自転車を買うにも自転車屋さんで在庫品を買うというようなことはなく、メーカーのカタログをもらってきて何回も検討してお気に入りの自転車を購入しました。大人が自動車を買うような気合いの入った買い方です。値段もそれなりにしたように記憶しています。

ですから自転車は貴重品。汚れてきたら掃除、さびが少し浮いてきたらさび止め剤でごしごし。可動部やチェーンに油をさし、チェーンに油とともにこびりついたどろ状の砂を落とす。細かいところまで掃除しますから結構時間がかかります。掃除が終わったら気持ちよく試運転。

この頃の自転車には愛着があり、友人たちもそれなりにこだわった自転車に乗っていたように思います。放置自転車という言葉が生まれるずっと前のことで、それぞれ大切にしていました。

また鉄道模型のメンテナンスもよくやりました。今の鉄道模型は走行性能がよくなり、ほとんど手を加えなくても素晴らしい走行性能を維持していますが、縦型モーターにインサイドギアが常識だった頃は、注油と調整が欠かせません。車輪もよく汚れました。ビスをくるくるっと回して分解、そして組み立て。この過程が車両工場のようで子ども心に楽しいものでした。そうして性能を維持していくことが得もいえぬ喜びとなりました。

ものとの付き合いというのは、ただ道具として使うだけでなくそこに人間がどのように関わっていくかでその人にとっての値打ちが変わってくるものだと思います。使い捨てという言葉が高度成長の大量消費時代に使われるようになりましたが、できたら一つのものと長くつきあっていきたいものだと思います。

そういう意味では、非常に便利な道具ではありますが、デジタルカメラはフィルムカメラに比べて分が悪いようです。同じカメラを使い続けて何年でしょうか。おそらくフィルムカメラのようには長く使っていないのではないでしょうか。

5年ほど前からシステム手帳を使うようになりました。仕事とプライベートを一元化するのが大きな目的でした。身近に置いてフルに活用できるように手帳活用本もいろいろ読みました。読むだけで自分の世界や夢が広がるような気がしました。

本やネットでいろいろな手帳を調べ、かつて自転車を選んだようにお気に入りの手帳を購入しました。皮はコードバン。馬の皮で北フランス産の馬1頭から手帳2枚分しか取れないのだそうです。なめらかな表面をしています。メンテナンスキットを購入して、ときどきワックスをかけて手入れをしています。これから長いこと、ひょっとしたら生涯つきあっていくことになるかもしれません。そう思うと手入れにも力が入ります。

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コメント

今から40年近く前のこと。
まだまだ車両工作ができなかった小学生時代。
毎週末半ドンの土曜日はまっすぐ家に帰り母が作る昼食もそこそこに線路の敷設をはじめ日曜日の夕方までお座敷運転に夢中になっていました。
決して広い家ではないのですが寝る場所を避けて土日は線路を敷きっぱなしにしていました。
走らせていた車両も自由形やEB10に貨車を牽かせたものぐらいでしたが、床に頭をつけてローアングルで見たりして楽しんでいました。
そういえばそのころの思い出としては土日に外出した記憶はあまりありません。
週末は鉄道模型で遊ぶのが当たり前だと思っていました。
車両の工作をするよういになると段々と運転から離れてきました。
最近では年に数回、会場を借りた所で行われる運転会ぐらいで家で線路をしくこともほとんどありません。
土曜日は勤務先の公開イベントの出し物として1/80のデモンストレーションをしておりました。
5時間通しの連続運転でかなり疲れますが何とも言えない満足感がいつもあります。

投稿: You-enてっど | 2010年10月25日 (月) 08時29分

すみません。コメントを投稿するところを間違えてしまいました。
「お座敷運転」にコメントさせていただきました。
よろしくお願いします。

投稿: You-enてっど | 2010年10月25日 (月) 08時34分

私も同じでしたね。土曜日が来るのが待ち遠しくて、土曜日の授業中は頭の中で既に鉄道模型が走り出していました。友人に一人鉄道模型をやっている人がおり、一緒に運転することもありました。懐かしい思い出です。

投稿: Nakachan | 2010年10月25日 (月) 19時14分

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