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2010年10月26日 (火)

あの頃の鹿児島(第1回)

子ども時代から青年時代を過ごした1960年代から1980年代にかけての鹿児島の様子を回想を交えながらまとめてみることにしました。思いつくままに綴っていきたいと思いますので、不定期そして何回まで続くか分かりませんがおつきあいください。なお、既出の内容もありますが改めてまとめてみるということでお許しください。

水搬送工法

 自宅からほど近いところに甲突川は流れており、よく遊び場にしたものです。もちろん肥後の石工岩永三五郎が架橋した五大石橋も健在。風情のある風景とは対照的に下水道が整備される前のことですから生活排水や工場排水が流れ込み、決して美しい流れではありませんでした。それでも自然豊かな河原は子どもの遊び心をくすぐり、いろいろなことをして遊んだものです。釣りのまねごとをしたこともありましたが、つれるものではありませんでした。爆竹を鳴らしたこともありました。この頃はおおらかな時代でそんなことをしていても咎める人はいません。砂の土手にダイナマイトのように仕掛けて効果を試してみたり、ちょっと残酷ですが大きなオタマジャクシを入れた容器の中で爆発させ、オタマジャクシの反応を確かめたりと、ちょっと危ない刺激的なことも友達とつるんでやっていました。
 この頃、この甲突川には大きな鋼管が上流から下流へと川の流れに沿ってつながっていました。この茶色っぽい色をした鋼管の上を歩くのも遊びのひとつ。鋼管からは中を流れるシャーという土砂の音が常にしていました。
 この鋼管は城山団地造成で削った山のシラスを海まで運ぶもの。鹿児島湾からくみ上げた海水と削ったシラスを混ぜて一気に海まで流すという工法。水搬送工法というのだそうです。
 流下する自然のエネルギーを使って運びますので、非常に経済的。ダンプで運べばエネルギーは使いますし、道路は傷む、交通渋滞は起こる、排気ガス、騒音…、いろいろと大変です。
 海水とともに海まで運ばれたシラスは鋼管の口から一気にはき出されます。場所は与次郎ヶ浜。もともと平地が少なくて山を削って団地を作る鹿児島市ですので、山の造成と同時に海の埋め立ても盛んに行われていました。城山団地から運ばれたシラスは与次郎ヶ浜の埋め立てに使われました。与次郎ヶ浜の埋め立ては1972年に開かれた太陽国体に合わせて行われ陸上競技場などの体育施設が作られました。一部の土地は埋め立て後もこれといった活用がなされないまま空き地のままでした。鹿児島市の条例で土地利用制限があったからなのでしょうか。
 ちなみにウィキペディアによると「地名の由来は、百姓の平田与次郎が荒田浜に塩田を拓き、いつしか一帯が『与次郎ヶ浜』と呼ばれた事に由来する」と説明されています。
 さて、鋼管に話を戻します。どこから来ているのか知りたくなるのが子ども心。鋼管をたどっていっていくと造成中の城山団地に行き当たりました。海水とシラスを混ぜて流すプラント周辺の様子、今でもおぼろげながら記憶に残っています。

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コメント

あの頃の鹿児島(鹿児島市内?)。とても興味深いブログタイトルです。小生は現「草牟田(城山団地)小」の第一期新1年生でした。微かに(与次郎ヶ浜)埋め立て完成直後の大平原の如き情景や夜間空に伸びる鴨池空港のサーチライトも記憶しております。管理人様の今後(同)ブログは不定期でも楽しみです。

投稿: 夢幻鉄道 | 2010年10月29日 (金) 01時14分

そうでしたか。草牟田小学校の第1期生でしたか。私の大の仲良しが草牟田小学校に転校になり、城山団地へもよく遊びに行きました。
確かに与次郎ヶ浜は平原状態が長く続いたように記憶しています。通っていた塾の塾生でたこ揚げ大会をその平原でしました。
記憶は次第に曖昧になってきますので、まだ覚えているうちにまとめてみようという思いで始めることにしました。つたない内容ですがおつきあいいただけると幸いです。

投稿: Nakachan | 2010年10月30日 (土) 08時00分

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