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2010年11月 5日 (金)

不自由な車

先日、前を走っていた車が異様な動きをしました。途中の信号から合流して前を走ることになった車。かなりの高級乗用車です。普通の平坦な道なのですが、急に右へ振れてみたり急減速したりと後ろを走る車にとってはかなり迷惑な走りで、頻繁に衝突を避けるためにブレーキを踏まなければなりません。

よく観察してみると路面のわずかな凹凸を避けて走っているようです。マンホールがあるとそれを避ける、路面補修の跡があるとそれを避ける…。極端に車高を低くした改造車には見えないのですが、運転手はかなり気にしている様子。未舗装のでこぼこだらけの林道ならいざ知らず普通の舗装道路です。

車内には液晶モニターが複数付けられ、ドレスアップした自慢の車なのでしょう。しかし、私は心配していました。この先には、道路拡張工事に伴い、1メートルほど盛り土をしてせり上がった部分があるのです。上ってすぐ下るというモトクロスコースのような部分。この車はどうなるのでしょう。これまでの不可解な走行により私の後ろにも多くの車が数珠繋ぎになっています。

ついにその部分に来てしまいました。後ろには多くの車、もう逃げ路はありません。一旦停止し、恐る恐る登っていき越えようかというところで車はストップ。一瞬バックライトが点灯したので下がってくるのかと思いきや、ギアをパーキングにした運転手は降りてきました。

「すみません、車がつかえて動けないので追い越してくれませんか」と。そして後ろの車にも同様のことを告げに…。そのまま追い越していきましたが、対向車がすぐに来て何事かと驚いている様子でした。

車を着飾る気持ちは分からないでもありませんが、車としての機能まで犠牲にしてなんになるのでしょう。ヤンキーな人が運転しているのではと思っていたのですが、降りてきた青年はそんな雰囲気はなく、どちらかと言えば好青年。車には車としての本質的な機能があるはず。

人とものとのつきあい方を見ると、その人のセンスを伺い知ることができるような気がします。もちろん人とのつきあい方もそうですが…。やはり独りよがりな考えではなく、対象を十分に理解し生かしたつきあいというものが世の中を本当に豊かにしていくような気がします。

件の運転手、何かにとらわれて自分も車もともに自由を狭めているように思えます。

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