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2010年12月24日 (金)

保存機を現役当時のような姿に…

寒くなってきました。職場の忘年会も無事終了。はずれの生ビールを飲まされるとがっかりするのですが、今回の店の生ビールはよく冷えていて味もぴりっとしていておいしく飲めました。

昨日のブログでC5699のことを書きました。同じページに吉松に保存されているC5552の写真もあり、素晴らしい姿にうっとりしました。大きめの上屋に覆われた同機はロッドや輪心が磨き出され、油で鈍く輝く足回りは今にも動き出しそうな雰囲気です。空気作用管や安全弁、真鍮の飾り帯なども美しく磨き出されており、矢岳のD51170と同等の美しい姿になっています。ただペンキを厚塗りしただけで雨ざらし日ざらしにされている置物のようになってしまった蒸気機関車とは一線を画してします。かつて鉄道の町とまで言われた鉄道の要衝吉松だからこそここまで整備してくれる人材と技術があったのでしょう。

今、C6120が復活に向けて大詰めを迎えています。保存機からの復活、素晴らしいことだと思います。梅小路のC612との重連運転が実現すればかつての大型蒸機全盛時代を彷彿させる迫力あるシーンを目の当たりにすることができます。牽引する客車も旧型客車を準備するとのこと。客車からSGが漏れる姿なども再現されるのでしょうか。今から楽しみです。

現役復帰とまではいかなくても、ペンキの固まりと化した保存蒸気機関車を現役当時の姿に近い形で整備することももっと進めても良いのではないかと思います。もともと産業遺産の継承ということで保存されているのですから、よりよい姿で保存することは貴重な遺産を生かすことにつながると思います。蒸気機関車には近代型の機関車にはない、走り装置がむき出しになった機械としての美しさがあります。機能美ともいえましょうか。美しく整備された蒸気機関車を前にすると敬虔な気持ちになるのは、単なる機械を超えた何かがそこにあるからに違いありません。

加世田に保存されている南薩鉄道4号機。上の写真は2007年7月の撮影、下の写真は2010年12月の撮影。3年の時を経た同じ機関車の姿です。ここにはもともと別の機関車が置いてありました。しかし、腐食が激しいということで、庫の中にあった同機と交換しました。そして、同機ももともと置いてあった機関車と同じように腐食が進行中です。

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南薩鉄道」カテゴリの記事

コメント

加世田の屋外展示機関車(DLも含め)、痛ましい限りですね。
南鉄以外の廃止路線も含め、その昔、この地に鉄道が走り、経済・文化の発展に寄与した歴史的事実が、社会の軽薄化に比例して、忘れ去られようとしている現実は情けない限りです。

来春、鹿児島から青森まで、乗り換えは伴なうものの、全て新幹線で旅することができるまでになりました。
私など、新幹線といえば0系というイメージが未だ払拭できません。
多分、死ぬまで無理だと思います。
その0系は、動態保存の願いも空しく、先頭車を中心とした展示が行なわれているに過ぎません。
蒸気機関車が、他の車両を牽引するために存在したのと同様に、新幹線車両は、相当数が連結されて成り立つシステムですから、カットモデル的な展示には、納得の行かない部分が多々あります。

南薩にご縁をいただき15年、いつの日にか、現役当時の状態に復元された南鉄の車両が見れることを夢見ています。

投稿: hvcc | 2010年12月25日 (土) 21時50分

近代文化遺産への理解のなさは国民的なレベルのもののように思えてなりません。今の日本は物質的にはかつてない豊かさを得ていると思うのですが、心の豊かさについてはそれに反比例するかのごとく全くお粗末なものになっているようで寂しい限りです。0系は日本の奇跡的復興の象徴的な存在です。これは全世界で異論を唱える人はいないでしょう。編成単位で動態保存されてしかるべき車両だと思います。世界的に見ても鉄道斜陽化を救った高速鉄道化へのエポックメーキング的な車両として高く評価されているはずです。コストがかかることは分かります。しかし、保存して活用することにより、その費用を捻出する工夫もあるのではないかと思います。思いがあるか無いかの問題ではないかと思います。

投稿: Nakachan | 2010年12月26日 (日) 21時46分

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