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2010年12月11日 (土)

東川辺付近廃線跡の近況

今日は、第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人初の優勝を果たした盲目のピアニスト辻井伸行さんの母親いつこさんの講演を聴きに行きました。私と同じ年の生まれ。

出会いやチャンスを見事に生かしてきたことが今日につながってきたことが講演を聴きながら分かりました。人生の岐路というのはあちこちにあるものです。もし、あのとき別の選択をしていたなら、もしあのとき何もしていなければ、もしあのとき…。振り返ってみると本当に今日があるのは数え切れないほどの分かれ道の先にある人生のたったひとつであることに気づかされます。

人への接し方、生き方に大きな示唆を与えてくれる講演会でした。

講演会終了後、鹿児島へ。娘へのサンタさんのプレゼントを調達するためにいつもとは違うコースをたどりました。途中には知覧線跡があります。

夕方、薄暗くなってくる時間帯でしたが、寄ってみました。川辺では道路の改良工事が行われており、通過するのにかなりの時間を要しました。

Dsc_0097

東川辺から小野へ向かう線路跡です。草や竹が刈られ、かつての線路の様子がよく分かる状態になっています。鉄道線路らしい美しい弧を描いており、奥の方は知覧への山登りの勾配が既に始まっています。これまで藪に覆われていて気づかなかったのかもしれませんが、路盤の法面は築堤ではなく石でつくられています。(左側の一段高くなったところが線路跡) どうしてこのような手間とコストのかかるつくりになっているのか分かりません。知覧線はもともと薩南中央鉄道によって敷設された線路です。薩摩白川付近もこのような仕様になっており、似ています。

下の写真は東川辺駅付近です。この奥に駅舎がありました。実は、この遺構を初めて発見したとき、駅のホームではないかと思いました。位置的にそのように思ったのです。それにしては長いなとは思っていました。今日、小野へ続く築堤が露わになっている様子を見て、そこへ続くこの遺構はホームではなく路盤の法面に当たる部分である可能性が大であることに気づきました。

Dsc_0099

小野側へ進むと勾配が始まってすぐのところに小さな流れを跨ぐ小鉄橋があります。そこもこれまで藪に覆われて近づくことができないような状態だったのですが、見事にすっきりなっていました。車を通すために鉄橋上に枕木を敷き詰め、それを固定するために再利用された寝転んだレールも健在でした。この写真を見ると周りの田んぼより既にかなり高くなっているのが分かると思います。

Dsc_0110

この鉄橋を横から見るとこんな感じです。鉄道があった痕跡が至る所で消えつつある知覧線の中にあって、このあたりはまだ当時の面影を色濃く残しているといえるでしょう。

Dsc_0119

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コメント

草が刈り取られ、見事な眺めですね。
春まで、この風景であることを期待しています。
鉄橋の桁も、現在残っているのは、旧知覧線内では、この場所と、田部田~薩摩川辺だけになりました。
廃止の時期からすれば、南薩界隈に残る遺構の中でも最高ランクだと思います。

投稿: hvcc | 2010年12月11日 (土) 23時21分

現役同時の築堤を思わせるような見事な姿になっていました。新緑の頃はまた違った風景を見せてくれることでしょう。菜の花やレンゲを絡めて撮ってみたいですね。細長いは虫類がはい出してくる前に…。

投稿: Nakachan | 2010年12月12日 (日) 15時38分

知覧線跡の近況を興味深く拝見いたしました。
画像からも今にも列車が走ってきそうな感じがしますが、現地ではもっと想像力がはたらくこととことと思います。
25年前に廃線跡を歩いたときには法面のつくりがこのようになっていることには全く気が付きませんでした。
当時気が付いていたらもっと違った写真を撮影したかもしれません。
なかなか実現できませんがもう一度廃線跡を歩いてみたいと思っております。
そういえば25年前に歩いたときも冬の冷たい日でした。

投稿: You-enてっど | 2010年12月12日 (日) 19時23分

集落の作業で刈ったのでしょうか。見事に線路跡が発掘?された状態になっていました。にが竹の切り株がたくさんあり少々歩きづらくはあります。しかし、これだけ綺麗にするためには相当な労力を使ったはずです。想像力がかき立てられ、見ていて飽きない風景でした。

投稿: Nakachan | 2010年12月12日 (日) 23時52分

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