« 生きている地球 | トップページ | 駅前商店外板更新 »

2011年2月26日 (土)

経年の魅力

地元バス会社の高速バス横転には驚きました。しかも運転妨害による事件だとは。加害者の背景にどのようなことがあったのかは、これから明らかにされると思いますが、信じがたい行為であるとともに許せないことです。乗客や乗務員が軽傷で済んだのは不幸中の幸いというものの、心のケアが大切だと思います。このような衝撃的な事件はトラウマとしていつまでも心のどこかに重く残ってしまうものです。

今回事件に巻き込まれた車両は今年になって活躍を始めたばかりの新車。再起できるのかは分かりませんが、この世に生を受けた“もの”には様々な人たちの思いが込められています。ものを大切にすることはひいては人を大切にすることにもつながってくると思います。人間の愚かな行為が、人や物を破壊していくことに何ともやりきれない思いになります。

最近、鉄道車両を見るときに、経年の味わいに注目するようになりました。人間は年を重ねるほどに深みが増し、その深みが内側から感じられるようになります。残念ながらそうでない人もいるのですが…。鉄道車両についても、長年使い込まれている故に醸し出されるオーラのようなものがあるように思います。これは鉄道車両に限らず、すべてのものに言えることで、ものが単なるものでなくなるのはそこに人間が関わり、日々の営みが凝縮されていくからなのだと思います。そういう意味では使えば使うほどものはものとしての価値が高みに達していくのだと思います。

最近の鉄道車両の設計思想は、製造コストを抑えた上でメンテナンスフリーにしてできるだけ手のかからないものにし、その分耐用年数を減じて、次世代の車両に更新していこうというもの。現代的だと思います。これだけ技術革新のサイクルが早くなれば、新しくても技術的にはどんどん古くなっていきます。言葉は悪いですが、使い捨ての時代は一層進んできているような気がします。リサイクルが進んでいるのがせめてもの救いです。

明治から始まった日本の鉄道。これだけの歴史があればあちこちに経年の重みを感じるものが溢れています。これが鉄道の魅力の一つなんだなあと最近改めて思います。

写真は日豊線南宮崎・鹿児島間が電化されたときに投入されたED76の最終ロットの車両。今なお現役で頑張っています。この車体に刻まれた経年の証を観察するのが一つの楽しみになってきました。弊鉄道に在籍するED76にもこんな表情が再現できたらいいなあと思っています。

Dsc_0118

|

« 生きている地球 | トップページ | 駅前商店外板更新 »

鉄道」カテゴリの記事

コメント

当地で発生した高速バスの横転事故ですが、何年か前、逆方向から来て、当地で結末を迎えたバスジャック事件を思い出しました。
全く、嫌な事件(事故)ですね。

「経年」、鉄道車両はさておき、私も気になる言葉です。
かなり昔、肩まで髪を伸ばしたこと、その後、不摂生が祟り、現在より相当太っていたこと…。
人間、生まれた瞬間から、死ぬまでのカウントダウンが始まっているはずなのですが、四六時中、そうしたことを意識すると、やってられませんから、努めて、趣味などに思いを廻らせています。

投稿: hvcc | 2011年2月27日 (日) 18時42分

自身の経年についてはあまり意識していませんでした。経年劣化とならぬよう好きなことをやることでいつまでも心の若さだけは持っていたいものだと思います。HVCCさんの肩まで髪を伸ばした写真は少々衝撃的?でありました。

投稿: Nakachan | 2011年3月 1日 (火) 04時39分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 経年の魅力:

« 生きている地球 | トップページ | 駅前商店外板更新 »