竹屋旅館
今日は朝から夕方まで座学の研修。さすがに疲れました。
今回は研修後に懇親会を持つことになり、旧南薩線加世田駅近くの旅館へ。若干の欠席者がいましたが、20人が集まりました。会場となった2階の窓から外を覗くと南薩線の資料を収めた鉄道記念館の石蔵が目の前に見えます。
本年度は会計係です。集めた会費を酔いが回る前に支払いに行きました。そのとき女将さんに旅館のことをいくつか尋ねてみました。今年で創業90年ほどになること、今の経営は3代目になること、もとは駅の真正面にあり移転してきたことなど。操業90年ということは南薩鉄道が大正3年4月の開業で今年で生誕97周年ですので、開業後程なくして駅前旅館として創業しています。
旅館の名前は「竹屋」です。旧万世線の薩摩万世駅前には村田旅館と並んで「松屋旅館」が今でも営業中。松屋とは遠い親戚に当たるとのことで、松とともに縁起の良い竹を屋号に。加世田・薩摩万世(薩摩大崎町)の開業が大正5年です。「竹屋」より早く創業していた「松屋」のことを考えると万世商人の町としてどれだけ繁栄していたかが伺い知れます。
記念にコースターと箸袋をもらってきました。バックは鹿児島交通株式会社発行の「軌跡-南薩鉄道70年」の表紙です。
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コメント
お疲れ様です。
薩摩万世駅前の旅館と遠縁という話など、さすが、地元ならではですね。
私も、万世支線の跡を巡った時、昔は薩摩万世の駅前界隈が賑やかだった話を、土地の古老から聞きました。
それから、15年あまりが経過し、多分、その古老も、あの世で南薩鉄道に乗っておられることでしょう。
投稿: hvcc | 2011年4月21日 (木) 06時25分
廃止後、四半世紀を超える日々が過ぎましたが、まだまだ南薩線の残照は沿線に残っているようです。竹屋さんで宴会をしながら窓の外からキハのアイドリングが聞こえるように気がしました。
投稿: Nakachan | 2011年4月21日 (木) 23時41分