佐々良トンネルとの邂逅
知覧線寄り道記。佐々良トンネルの方を窺ってみると、果たして草木の向こう側に丸く口を開けたトンネルを見ることができました。人の進入を拒むがごとく、手前には草木がゆく手を遮り、少々の勇気と決断がなければトンネルまでは行き着けないような状況です。足下に妙な生き物がいないか気になります。足下に気をつけながら、草木をかき分け中へ進むことにします。
ようやくトンネルの前までたどり着きました。コンクリート製の見事なトンネルが目の前にその全貌を現しました。手持ちのカメラの広角側で捉えようとしますが、全体を写し込むことができません。引きが足りないのです。左右から笹が倒れ込んでいましたので、その笹を草木の間に押し込んで何とか引きを確保して撮ったのが下の写真。これが限界でした。ここに足を踏み入れるのは今となっては物好きなファンぐらいなのかもしれません。山の中に静かに眠るトンネル。かつての鉄道の存在をこれほど今に伝える構造物はありません。
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