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2011年5月16日 (月)

山の中の廃線跡

昨日は夕方、鹿児島へ帰ったのですが、カメラのバッテリー残量が10パーセントを切っていたので、カメラを置いて帰りました。こんな時に限って何かあるかもという思いもないことはありませんでした。案の定、鹿児島の自宅の窓からは夕方の淡い光に包まれた空に並行に複数のコントレール。そして、また新たなコントレールを作る航空機が2機並んでやってきます。その上には月。そうしているうちに鹿児島空港にアプローチしてくるB737が着陸灯をきらめかせながら頭上を通り過ぎていきました。月と一緒にからめることができる位置関係。ちょっとしまったという後悔の念がよぎりました。やはりどんな時も傍らにカメラを置いておかなければなりません。よい教訓を得たひとときでした。

南薩鉄道知覧線寄り道記。知覧を出発してかつての路盤の跡にできた歩道を左側に見、城ヶ崎を通過、道路をクロスして山へ分け入っていくところを今度は右手へ見て坂道を下っていきます。次の見所は蟹ヶ地獄。右手に見えるのですが年々藪に覆われて見通しがきかなくなっています。付近には駐車スペースもなくそのまま通過。小野集落で右手の集落内の道路へ入ります。かつて道路を跨ぐ鉄橋があったところへ。橋台も築堤も失われ、知らない人は鉄道が通っていたということなど気づきもしない場所になっています。以前は蟹ヶ地獄への線路跡は開けていたのですが、ちょっと厳しい状況になっているようです。また、反対側の小野駅があった辺りは事業所があり、部外者立ち入り禁止の表示。この土地の払い下げを受けたのでしょうか。

車をUターンさせ、少し下ったところに砂防関係の工事により線路跡まで上がれそうな階段を見つけました。上がってみると果たして線路跡にたどり着きました。といってもこの部分は工事により線路跡は大きく欠き取られ、水路となっています。左右に線路跡は健在で、右へ行くと先ほどの事業所敷地、左側に行くと東川辺側の線路跡となります。立ち入り禁止の事業者まではいきませんでしたが、かつて橋梁のプレートガーダーが置かれていた場所にはその姿を認めることができませんでした。鉄くずとして処分されたのでしょうか。

写真は左側、つまり東川辺側の線路跡です。樹木がうっそうと茂り自然への回帰が進んでいます。しかし、山の中に平らな路盤はまだはっきりとその姿をとどめていました。ここを蒸気機関車やキハ100形が走っていたのです。

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コメント

管理人様、こんばんは。蟹ケ地獄、かつて橋梁が残っていた頃は「知覧線」廃線跡のハイライトだったそうですね。私はビルで例えれば4階以上が無理な《高所恐怖症なので》現存していても行きません。小野駅(跡)近辺は3年前のコノ季節に訪ねました、地域住民の方々に尋ねると「○○の社員か?何をしに来た!」と口荒い歓迎。20年近く前に起きた土砂崩れ災害が原因でしたが事情を話し慰霊碑に手を合わせると(詫びながら)運行当時の話しを聞かせてくれました。所有会社と行政が早く対策を取っておけば惨事は防げた筈であり遺憾な人的(自然)災害。廃線の主因となった災害が廃線後にも起きた史実は心痛む思いです。時折訪ねる「竜ヶ水駅」も『想定外』対策が万全なのか気になります。途中から脱線したコメントで失礼致しました。

投稿: 夢幻鉄道 | 2011年5月17日 (火) 02時31分

蟹ヶ地獄の界隈、そろそろ草に蹂躙され始めていることでしょう。
細長い爬虫類が苦手の私は、春~晩秋の草むらには近寄りたくないのが正直な気持ちです。
とはいうものの、画像のような「良い雰囲気」を感じると、自然に足が動き出してしまいますから、この種「病気」も困ったものですね。

投稿: hvcc | 2011年5月17日 (火) 18時43分

知覧線跡を興味深く拝見させていただいております。写真の先が土石流の被災地でしょうか。高い木々に囲まれて日照が悪いところは草も茂らずよく跡地が残っているようですね。土石流の災害が発生した後に水路があらためて整備されたようで、同時に水路の右側に登る階段が取り付けられたように思います。山に登る道路から蟹ヶ地獄の鉄橋跡までは近いと思うのですが、草だらけで容易に入れないのでしょうか。城ヶ崎側の踏切跡からはもっと大変なのでしょうね。いずれの方向からも、とても1人では行けるような気がしません。管理人様がこのような薄暗いところにお一人で行かれるのですか?私には怖くて行けそうにもありません。車で乗りつけるのが精一杯です。

投稿: なんさってっとう | 2011年5月17日 (火) 23時40分

夢幻鉄道様、hvcc様、なんさってっとう様、コメントありがとうございます。

草木の蹂躙はかなり進んできています。かつては作業用の通路としての活用があったのかもしれませんが、過疎化が進み放置された山や農地が増えるにつれ、人が入らなくなった廃線跡は薮と化しています。細長いは虫類は私も嫌いです。特にマムシの存在はこのような場所に入るのを躊躇させます。薄暗くじめじめしたところは格好のすみかであり、恐怖と好奇心のはざまで心が揺れます。長めの長靴を車の中に常備しておくことが大切だと感じました。

蟹ヶ地獄の橋台まで行けるのかどうか、今回はトライしませんでしたのでよく分からないところです。

投稿: Nakachan | 2011年5月18日 (水) 21時58分

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