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2011年5月10日 (火)

菜園へ

鉄道模型とゲージの問題。実際より広めの軌道を走る1067㎜軌間の模型は仕方がないとはいえ、模型自身の精密化がいくら進んでも根本的なものとして実際の鉄道との大きな隔たりとなっています。

それともう一つ。カントの問題です。実際の鉄道車両の走行に於いて、カーブでのカントは安定走行のための必須条件。このカントでの車両の傾きが鉄道車両走行のダイナミックな姿として魅力を倍加させています。一部のゲージではカント付きのレールが販売され、実感的な走行を再現していますが、16番においては路面電車のカーブのごとく全く車体を傾けることなく走行せざるを得ないレールしかありません。

日本の住宅事情ではお座敷運転を余儀なくされるモデラーも多いのではないかと思います。カント付きの16番レールが発売されればどれだけ歓迎されることか。車両への力の入れ方に対して、レールについては今一つのような気がします。道床や枕木の表現、そして実感的なレールの色など、圧倒的に多い1067㎜軌間の模型とのバランスを考慮したレールの登場を望むところです。

写真は鹿児島市電専用軌道。菜園への水掛は軌道を横切って。

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コメント

カントのついたレールは、模型では連続的に同じ半径のカーブで組まれることを前提として、傾斜角は円周方向で均一になっていると思います。このような状況では曲線から直線に移行する際に、曲線あるいは直線の境界部分に傾斜角の緩和区間を十分に長く設けなければ、結果的に道床が浮いてしまいます。実際のように適宜、傾斜角を円周方向に変化させながら、Sカーブでも自在に左右に傾斜しながら通過できるようにすれば良いのですが、模型の組立式の線路では、線路のバリエーションとして半径のみならず、傾斜角とその緩和状態までも含めて、種類を細かく用意するのは、寸法が大きく非常に高価な金型の種類を何倍にも増やすことになるので、非常に困難ではないかと思います。また仮に用意できたとしてもユーザーの誤使用による脱線は避けられません。16番の車両ではNゲージのような台車マウントの連結器も普及しておらず、とくにカント付きの曲線で見栄えのする長編成の列車を走らせるとなると、カント付き線路の組み合わせ如何によっては、かえって脱線を誘発するのではないかと思われます。細密なパーツの破損や、素材が真鍮で重く脱線による車体の破損、金属に対してどうしても付着力の劣る塗装の剥離を招く恐れのある脱線は最も回避すべきことであり、メーカーも車両の破損も含めたユ-ザーからのクレームに対応できないものと思われます。Nゲージでは脱線に対する車両側の状況は16番よりも格段に良く、カント付き線路の発売に踏み切れたのだと思われます。ところで話は変わりますが、コンタックスAXなるボディでは中にもう一台カメラが入っていて、その位置を前後させることにより、AFレンズ以外のすべてのレンズに対してAF機能を付与しています。AXのボディの総合的評価は別としても、この考え方は非常に勝れたものと思います。道床上で線路にある程度の剛性を確保することによって、線路の傾斜を無理のない範囲で(短区間で何度も変化させることなく)、道床側部に複数個所設けたダイアルネジなどで自在に調整できるような複合構造の線路が考えられます。素材を選べば十分可能な範囲と思われます。調整が微妙なので試行錯誤の途中で脱線が頻発しそうですが、線路の種類は減らすことができます。

1067mmを16.5mmで再現するのは、たしかに相当無理があり、いくら精密なパーツを取り付けても、蒸機のシリンダまわりなどに違和感があるのは周知のとおりです。敗戦直後に日本では16番が出てきたという認識をしておりますが、このサイズの車両を走らすのに線路は1435も1067も共通にするというのは、当時としては止むを得ない選択であったと思います。つぼみ堂から、カツミの0系と対抗できるような木曾森林の巨大なボールドウィンが発売されていたのも良き思い出です。昭和40年頃から車両の精密化が急速に進行し、それから50年にもなろうというのに、この部分に一切の手が加えられておらず精粗の一貫が著しく損なわれているというのは不思議としか言いようがありません。1/87ではなく1/80という点に、外国モデルも併せて生産しているメーカーには、すでにスケール妥協の認識が定着しており、また13mmにわざわざ変更するには過去に発売したモデルを否定することにもなりかねないので、時すでに遅しというところでしょう。またスケールとゲージに関しては、雑誌も含めて、それぞれに異なる無意味な主張をする人が多く存在し、これらを量産メーカーがパイオニア的に変更することは、現在ではまさにタブー視されている気がします。一方Nゲージでは、スケールが目標値としての1/200からなし崩し的に定まった背景があること、もともと不精密でも走らせることに意義がある模型ということでスタートしたこと、黎明期の製品数不足の中で外国型も含めて一緒に走らせることがごく普通であったこと、などの理由により、現在に至ってもスケールもゲージも厳密さがあまり追求されておらず、16番のような問題は生じていないのは幸いと言うべきでしょう。

あくまでも私見です。

投稿: なんさってっとう | 2011年5月12日 (木) 01時43分

(前略)鉄道模型に対する長い愛好歴と深い知識・様々な経験を持たれている先輩お二方にワタクシ如きN小僧がコメントするのは千年早いのですが。確かに車輛にしろ線路にしろ実際の鉄道に近いモノはゲージを問わず良質なリアリティを感じます。N模型の友人にも実感的なジオラマ製作に精魂傾けるヒトあらば一心不乱に車輛コレクションの増大に全てを注ぐヒトも。俗に「走らせてナンボ」と言われるNにも色々な楽しみ方・アプローチが有り人様の拘りを拝見するだけで面白いと。ただ「鉄道や模型に関心が無いにも係わらず」財力と悪知恵に長けた輩が利潤を貪る一部市場には嫌悪感を禁じ得ません。とあるサイトの管理人氏が『今後「国鉄」に匹敵する魅了が出現しない限り鉄道趣味は衰退する』と述べていました、少し極論めいてますが私も同意見です。例え優れた先端技術で環境に優しい機関車・電車が登場しても蒸気機関車の魅力には敵いません。どうせ先が見えている訳ですから我々世代(至高)の道楽と割り切って楽しみましょう。生意気なコメント、お許し下さい・本物を御存知の先輩へ。

投稿: 夢幻鉄道 | 2011年5月12日 (木) 11時23分

なんさってっとう様
カント及び16番のことについて専門的な考えに裏打ちされたご意見をいただきましてありがとうございました。なるほどなあと納得しながら拝読いたしました。カントについては確かに緩和部分での不安定さは車両によっては対応できず、脱線に至ることは容易に想像できました。確かにその通りだと思いました。ましてや畳の間で運転される可能性のあるお座敷運転ですので、ただでさえ不安定な上にレール自体の不安定さが付加されれば脱線の可能性が高まり、ユーザーの不満も多くなりそうです。
試しにユニトラックに道床の下にスペーサーを挟み、カントを作ったことがあります。簡易仕立てだったものですから、継ぎ目のところなどで不安定な動きをしてあまり褒められたものではありませんでした。その不安定さは車両にも悪影響を与えそうな気もしました。道床自体の硬性により浮いてくる部分もありました。カントした状態でしっかり固定できるような土台を作ったなら何とかうまくいくのかもしれません。
ここまでしたいのははやりカーブでわずかでも良いですからカントしながら走ってくる模型を見てみたいから。いつかは是非、実現してみたいと思っています。
ゲージの問題は模型の一般性という側面を考えた場合、どうしようもない問題のように思えます。13㎜や87分の1(12㎜)の選択もありますので、どうしても不満のある人はそちらをということなるわけですよね。

夢幻鉄道様
鉄道模型のクオリティの向上には目を見張るものがあります。時代の進歩に伴う技術力とたゆまない人間の向上心によるものだと思います。その恩恵にあずかることができることに感謝しています。模型の楽しみ方は人それぞれ。自分が魅力を感じた鉄道を模型という表現方法で改めて味わうということだと思います。国鉄時代の鉄道は正に日本全国津々浦々日本の大動脈として使命を果たしていた時期でした。そこにはコンピューターではなく生身の人間がそれぞれ役割を分担し、責任を果たしているという姿が鉄道現場全般で見られました。乗客や貨物も生活感あふれるもので、鉄道風景の魅力をさらに素晴らしいものにしていたように思えます。全国での使用を考慮した車両の標準設計も公共を意識したデザインとして秀逸なものが多かったように思えます。そんな時代にはない魅力が現在の鉄道にはあるのかもしれませんが、やはり国鉄時代に魅力を感じるのは、その時代の鉄道のよさにどっぷり浸かってしまった体験ゆえ、仕方がないことなのでしょうか。

投稿: Nakachan | 2011年5月13日 (金) 00時01分

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