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2011年6月 2日 (木)

手作りの味わいが

仕事を終え、久しぶりに自転車をこいできました。田を眺め、東シナ海を眺め、自分の動力で地球上を移動する感覚を味わってきました。走りながら、今年こそは山野線の水俣・久木野間を走ってみたいなと思いを巡らせました。

先日、鉄道誌をチェックに行った際、つい衝動買いしてしまった本がありました。「懐かしの鉄道パノラマコレクション」という写真集。タイトルの通り、横長の本を開くと見開き一面に一枚の写真が納まるというパノラマ写真。「懐かしの」とあるように最近の写真ではなく正に「あの頃」の写真なのです。南九州関係では昭和47年に撮影された南薩線加世田駅での上下列車交換風景、ホームを行き交うおばさんたち、そして口ひげを生やした下駄履きのおじさんが当時の風土を思い起こさせてくれます、そして、昭和50年に撮影された日豊線鹿児島・竜ヶ水間をいくDF50牽引の24系富士、食堂車を連結し、併走する南国交通のいすゞの貸し切りバスも時代を物語っています。最後は、昭和48年に撮影された日豊線田野・門石信号場間をいくキハ17型3両とキハ20型1両の国鉄色4連。あの頃にタイムスリップできる写真集です。

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さて、知覧線寄り道記。スルメを噛みしめるがごとく、遅々として前へ進みませんがご容赦ください。佐々良トンネルの天井を見てみました。ストロボは焚かずに外から入る自然光で撮影しています。天井に黒々と続くものは蒸気機関車から排出された煤煙でしょうか。古代遺跡の壁画のごとく、過去からの物言わぬ使者がつい先日の出来事のようなリアルさで迫ってきます。煙突から吹き上げる黒煙とともにブラスト音が聞こえてきそうです。

また、トンネル建設時の様子も窺うことができます。支保工に進行方向と並行に並べられた木材の上に流し込まれたコンクリートがその型枠の形を今に伝えています。コンクリート製とはいえ、現代のコンクリートの型枠とは全く違った趣で手作りの味わいを感じることができます。そして進行方向と並行に組まれていた型枠が一番上の部分では進行方向と垂直方向となり幅も広くなっています。この辺り、どのような工法の意味があるのか興味があるところです。

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