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2011年6月15日 (水)

知覧線の石積

 よく降ります。目の前の川がこれまでにない増水をし、茶色い大きな流れが多くの浮遊物を伴って右から左へと移動していきます。大きな災害が起こらなければよいがと思うような雨模様です。

 知覧線寄り道記。白川付近の石積みの築堤は切石を規則正しく積み、石組みのみで形や強度を保つものではなく、石積みを基本としながらもその間をコンクリートで塗り固めたつくりになっています。そのため石積みではありますが、のっぺりとした表面が特徴です。トンネルや橋台などコンクリートが多用されている知覧線ですので、ここでもコンクリートを最大限活用するという工法になったのでしょうか。

Dsc_0456

 築堤の壁石の表面をアップしてみました。砕石が多く混ぜられたコンクリートです。石積みとコンクリートの併用は、石積みから完全コンクリート製のものへ変わる過渡期特有のものなのかもしれません。

Dsc_0460

 本線の伊集院・加世田間、加世田・枕崎間、万世線、知覧線とその工事時期によって石や煉瓦が多用されていたりコンクリート製に変わったりとその工法の変化には興味深いものがあります。

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コメント

南九州、雨続きですね。
災害が起こらないことを祈念しております。

白川付近の築堤、東川辺付近のそれと同様な施工のようで、記述されているように、過渡期だったと想像しています。
見事なのは、大正期に開通した伊集院~加世田で、石積みの橋台や橋脚、石とレンガを組み合わせたトンネルなど、他地域の鉄道路線にも共通した施工方法です。
その点、知覧線や、加世田以南は、昭和に入ってからの施工であり、ある意味、合理化が図られた結果なのかも知れません。

投稿: hvcc | 2011年6月16日 (木) 18時52分

(前略)表題とはリンクしないコメントですみません。季節を問わず雨脚が強い時間帯にR10の磯・重富間を走行しておりますと山手側が気になります。夕刻、平松神社付近から渋滞が始まっていますと引き返して迂回しようかなと。大崎ケ鼻を周りこんだ瞬間「狂った様に」一段と激しく降り出すともう心の中で覚悟を決め始める・そんな国道が県都の僅か数キロ付近に有りアノ「大崩落」から何も変わらない情況に悲しくなります。自然や歴史的遺産を不必要に開発・撤去させる事には反対ですがアノ区間だけは大賛成。まず現在、片側1車線の区間を全て2車線に拡げ・竜ヶ水付近は花倉から大崎ケ鼻まで架橋すべきです。出水市に高速道は不要・東九州も志布志までで終結・不要不急な道路建設の財源を危険な生活道路の改良に充てるべきではないでしょうか?。主要国道が腫瘍酷道で通行量が少ない地方道が必要以上に立派なのは本末転倒です。人的被害が無く梅雨明けする事を節に願うばかりであります。

投稿: 夢幻鉄道 | 2011年6月17日 (金) 00時30分

hvcc様。
廃線跡はその当時の技術の背景などいろいろなものを今に伝えてくれます。より合理的な方法へ、よりコストのかからない方法へ、より人手のかからない方法へと転換していった結果、少々味気ないものが大量生産されているようにも感じます。それはそれで必要なことですが、時には廃線跡の遺構を見ながら昔の人たちの営みを味わってみるのも一興です。

夢幻鉄道様
姶良カルデラの外輪山を形成する急峻な地形。大雨の時や長雨で地盤がゆるんでいそうなときにはあまり通りたくない場所です。朝夕の渋滞にも参りますが、抜本的な防災対策もなかなか進みません。確かに桜島と垂水が接する部分のように架橋による改修がなされたなら安全度はかなり上がりますね。

投稿: Nakachan | 2011年6月17日 (金) 19時14分

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