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2011年10月 6日 (木)

懐メロと汽車

懐メロと称される歌を聴くと列車のことを「汽車」と表現している歌が多いことに今更ながら気づかされます。「汽車の窓からハンケチふれば…」「汽車を待つ横で僕は…」「動き始めた汽車の窓に…」「動き始めた汽車にひとり飛び乗った…」「この汽車は 機関手がいない 終着駅まで 止まらない 終着駅は ないかも知れない…」「汽車は闇を抜けて光の海へ…」「汽車は銀河を越え さいはて目指す…」…。

今では列車のことを「汽車」と呼ぶ人は少数派になりました。しかし、歌詞に「汽車」が歌われた頃は列車イコール汽車でした。まだ旧型客車が運用され、今では信じられないような走り始めてからの乗車や停車前の降車が当たり前の時代。扉や貫通路を解放したまま走行する公共交通機関など安全面から今では考えられないような代物です。それでも何の問題もなく当たり前のように全国津々浦々で走っていたのですから、おおらかな時代というか危機管理は個人の問題といった自己責任の時代だったのでしょう。今では何か事故でも起こりようものならこぞって事故の責任を品物やサービスを提供した側に求めようとする傾向があります。それはそれで間違いではないと思うのですが、利用した側の過失が過小評価されているような気がしてなりません。

絶対に転落することのない空調の効いた列車と転落は自己責任であり自然の空気を味わうことのできた列車とではどとらが人間として主体的に生きることのできる環境であったと言えるのでしょうか。

時代や環境を戻すことは難しいことですが、時代の進歩をプラス面とマイナス面で評価しつつ人間にとって幸せな環境とは何かを考察することが次世代へ向けて人間が人間らしく生きていく世界をつくっていくために大切なことだと思います。

写真は併HPから再掲。吉都線をゆく旧型客車。

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コメント

管理人様、こんばんは。海援隊の代表曲に出てくる歌詞『踏切の傍に咲く、コスモスの花揺らして、貨物列車が走り過ぎる、そして~』武田氏の年齢からして牽引機は鳩胸73かなァ等と勝手に想像。九州の(ベテラン)鉄道愛好諸氏には人気の高いカマでしたが実車を見た記憶はありません、もはや旧客列車自体も今の若いファン諸君には強い興味を抱けないのかも知れませんね。帰省の度に乗った旧客鈍行、実は小4の頃まで牽引機の直後に連結された客車への乗車は避けていました。開いた客室扉や当然の様に開放されていたデッキ扉から見える76の顔が怖かったのです。正しくアノ「どんどん虚無僧」と同レベルの恐怖感でした、そんな苦手意識から脱却出来た頃には旧客列車帰省の機会が減ってしまったのが残念。常に開放されていた編成途中車両の乗降口デッキに走行中立っていても平気だったのに76の顔は大魔神だったのが不思議です。因みに県文化センターの地下展示場入口にいたロボットも大嫌いでした、が鉄道模型がグルグル走るジオラマ見たさに目を閉じて足早に入り・出る際も1階への階段を全力で駆け上がったモノでした。そう言えば例の地元民放局・城山送信所の鉄塔、今月半ばまでに完全解体とのこと

投稿: 夢幻鉄道 | 2011年10月 7日 (金) 01時10分

貨物列車といえば2軸の黒貨車を連ねた姿を思い浮かべますが、現代っ子にとっては貨物列車といえばコンテナ列車や同じ貨車を連ねた専用貨物列車ということになるのでしょうか。1970年代、鹿児島本線を北上すると初めて見る機関車や列車に車窓から目が離すことができませんでした。その中に鳩胸くんも。専用線も多くあったように記憶しています。さて、旧型客車の貫通路越しに見える機関車の顔は、かぶりついてきそうなぐらい近くにあり、走り始めると左右上下に揺れ、近づくのが躊躇されるような雰囲気が確かにありました。DD51のボンネットも恐ろしいくらい大きく見えたものです。文化センターの鉄道模型に私も胸躍らせていました。しかし、入口付近にいたというロボットの記憶は抜け落ちています。電波塔の解体は思いの外短期間で済んでしまうのですね。しばらくは何か物足りない風景に慣れないかもしれません。

投稿: Nakachan | 2011年10月 8日 (土) 09時05分

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