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2011年10月 8日 (土)

キープ・オン・ローリング

昨日に引き続き、煙霧現象で視界がすっきりしない一日でした。3連休の初日ですが、2日目は地区の体育大会、3日目はゲートボール大会と半強制参加の地域行事が控えており、今ひとつ気持ちもすっきりとしません。おまけに2日間とも終了後に懇親会付き。気候がよい季節になると休みの日は行事続きで、休みが休みでなくなるのは毎年のことながら恨めしく思います。

仕事の本の追録を差し込んだり、国鉄の基礎知識を読み進めたり、買ったまま積ん読になっていた重松清氏の「せんせい」を読んだりと、今ひとつぱっとしない一日を過ごしてしまいました。

重松清氏の著作は作品から伝わってくる主題にはっとさせられることが多く、人の生き方を考えさせてくれます。今日読んだのは文庫本の最初のお話「白髪のニール」。

・・・

先生は『孤独の旅路』を弾いて、吹いて、歌った。うまくなったほんとうに。あの夏はどんなに練習してもできなかったハンマリングオンもプリングオフも、いい音でなっている。歌もいい。細く頼りなげな声でも、いい感じに枯れている。

二十八年間、一度も会うことはなかったし、思いだすこともめったになかった。それでも、先生はずっと、僕の先生だった。理科室ではなくドレミ楽器店の二階で教えてくれた。受験には役立たなかったし、先生からなにかを教わったんだということにも、若いうちは気づかなかった。オトナになってからわかった。ほろ苦い後悔や自己嫌悪とともに、先生から教わったことは胸に染みていった。

転がりつづけること。

生き抜くこと。

センセ、ボクはロールしよりますか。キープ・オン・ローリングしよりますか。

止まってしもうとっても、もういっぺん動きだしたら、まだ間に合いますか。

センセ、オトナにはなして先生がおらんのでしょう。先生なしで生きていかんといけんのをオトナというんでしょうか。

   (新潮文庫「せんせい」重松清著から引用)

・・・

「センセ、ボクはロールしよりますか。キープ・オン・ローリングしよりますか。」という問いに果たして自分自身はキープ・オン・ローリングしているのだろうかとはっとしました。いくつになってもキープ・オン・ローリングしている若さを保ちたいものです。

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コメント

管理人様、こんばんは。天才的なクリエーターにしてカリスマ性を持った「CEO」アップル社の【スティーウ゛ジョブズ氏】が56歳の若さで逝去しました。マッキントッシュ以来の熱狂的な支持者を集める一方で保守派のコンピュータ企業や利用者からは異端視されていた氏とアップル社。かく言う小生も反アップル派の一人でした、ただ絶対否定ではなく革新と創造が融合した個々のマシンスペックには強い関心を寄せていたのです。彼が優秀なスタッフ達と共に生み出した電子機器は様々な進化を遂げて行くものと思います、問題は人間が上手に活用できるか?だと。今後、文明社会の重要なツールになるであろうロボット技術も一歩間違うと感情を持たないマシンになる可能性も否定出来ません。最近喋る自販機と会話?しながら科学技術と道徳倫理の共存について考える機会が増えた様に思えます、次世代のセンサーを研究している学生諸君らと討論してみたいテーマです。

投稿: 夢幻鉄道 | 2011年10月 9日 (日) 21時05分

最近の技術革新にまったくついて行けていない自分に不思議な感覚でいます。若い頃、ヒット曲を知らないなんて信じられないという感覚がありました。しかし、今のヒット曲はまったく無縁の世界になりました。技術革新にしても然り。世の技術はどんどん自分を追い越し、遠いところにいっていしまっています。新聞で新しいアイテムを見聞しながらその実よく分かっていません。今の世の中で暮らす若い人たちは自分たちとは違った人種なのだろうかと思うことも冗談抜きであります。ジョブズ氏の功績についてはこれからじっくり勉強してみようと思います。

投稿: Nakachan | 2011年10月 9日 (日) 21時42分

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