村田旅館の洗面所
鹿児島市内の書店まで出かけて鉄道誌等をチェック。定期的に購入している「蒸気機関車」と「国鉄時代」を購入。他にも鉄道以外の新書等を購入して7000円超の出費。しかし、いろいろな知識が得られるので、遊びに行ったり飲みに行ったりすることを考えると安い買い物だと思います。
写真は旧薩摩万世駅前にある村田旅館の洗面所。昭和の香りが漂っています。向かいに姿見がありますが、これもかなりの年代物。
鏡の部分を拡大すると、このような標記が…。
「アサヒビール」「リボンシトロン」と右からの文字。木枠には「株式会社丁子屋商店」とあります。丁子屋は万世に古くからある商家です。
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コメント
管理人様、こんばんは。ようやくソメイヨシノもちらほらと花が咲き始め今週末くらいには各地で酒宴も盛りになりそうです、毎年さくらと絡めた鉄道写真に挑戦しておりますが中々満足いくモノには為りません(余り好みの対象ではありませんが折角の新幹線)武の斜面に桜を植樹して頂けたら3つのさくらを撮れるのですが、。さて村田旅館さんのアンティークでロマンチックな設え、歴史的な価値も高そうでとても興味深いインテリアです。昔の一等寝台客車も似たような雰囲気だったのでしょうね、残念ながら入館する機会はまだ有りませんが是非一度は鑑賞し堪能してみたいと思います。
投稿: 夢幻鉄道 | 2012年3月26日 (月) 22時01分
この鏡はなかなか価値のありそうなもので、私ならば取り外して、別のところに保存展示します。旅館の開業祝いでしょうか。とても古いにもかかわらず、ビールの宣伝部分は素晴らしい色合いですね。万世の町も散策すればいろいろ面白いものが見れそうです。洗面所は昭和初期の典型的な造りではないかと思います。奥行きが狭く突き出た部分の天井が低いのが現在と大きく異なる点で、民家にもこのような構造が広く取り入れられていました。なぜこのようにせせこましい感じの洗面場が取り入れられていたかは疑問ですが、やはりトイレとの関連を考えられて廊下の片隅に必要最小限ということなのかもしれません。写真を拝見するにまわりが化粧板で貼られているのがやや残念ですが、さもなければ木が黒ずんで暗くなってしまうので、これはやむをえない改装だと思います。寒暖計も昭和30年代頃のもののようで古そうですね。ところで昭和30年代に入って、鉄道車両に限らず内装が木製からクリーム色などの合板張りに代わり、高度成長期と相俟って明るい雰囲気が社会に広く取り入れられるようになりました。その中で木目のクラシックな造りが単に古く暗いものとして、その良さが完全に忘れ去られて長い年月が経過しました。最近になって昭和の思い出として、注目され初めていますが、この旅館はよく素朴な造りがここまで保存されているものと感心します。
投稿: なんさってっとう | 2012年3月26日 (月) 23時19分
夢幻鉄道様
深みと歴史の重みに何とも魅力を感じます。よくぞ平成のこの世まで連綿と歴史を刻んできたものだとその事実にも敬意を表したくなります。ここにいると旅館の前に万世線の駅があり、汽笛まで聞こえてくるような錯覚を覚えます。
なんさってっとう様
村田旅館に来ると古いものを大切に使い続けることの価値が分かるような気がします。万世線は既に遠い歴史の1ページとなってしまいましたが、今なお現役で営業を続ける旅館は万世線のまさに生き証人。誠に貴重な存在だと思います。女将さんもまだお若いし、宴会等の需要もそこそこありそうですので、まだまだ歴史を刻んでいきそうです。
投稿: Nakachan | 2012年3月27日 (火) 17時55分