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2012年9月21日 (金)

熊本への在来線の旅(その4)

鹿児島から大島群島、そして沖縄を結ぶマルエーラインのフェリー波之上の新船がデビューするという記事が載っていました。現在就航している船が新船デビューしたとき、与論で撮影したことがありました。その時の記憶がそれほど古くないだけに、まだ新しい船というイメージがありました。しかし、調べてみると1994年のデビューですから、既に18年の時を経ていることになります。デビューした頃、与論から奄美大島まで1等船室でちょっと贅沢な旅をしたこともある思い出の船です。

新しい船は現在の船よりさらに約1500トン大きい8072トンだそうで、ゆったりした旅ができそうです。現在の船もその前の船も後部だけでなく前部片側にも荷役用の開口部がありました。同じ航路に就航するマルエーラインの姉妹船、あけぼのには現在の新船になる前から開口部は後部のみ。1994年デビューの現在の船はひょっとすると後部開口部のみになるのではと期待したのですが、旧船と同じように前部にも開口部がありました。

同じ航路の船なのにどうしてだろうと疑問に思っていました。前部の開口部は優美な船体のスタイルを損なってしまいます。

今回の新船はその前部開口部がなくなっているようです。波之上らしくなくなったという見方もできるかもしれませんが、あけぼのとともに南海のクィーンとして今後の活躍が期待されます。現行船もそんなに古くありませんので、外国等で第二の活躍場所を見い出すことになるのでしょう。

【熊本への在来船の旅(その4)】

後部扉付近からは、遠くはあるが運転室窓越しに前面展望を楽しむことができた。車両基地を横目に大きなカーブを抜けるとしばらく直線となる。レールは直線だが、橋梁や地形などの関係で、単純な平坦ではなくゆるやかな起伏がある。列車は快調に加速していく。

さて、意外だった朝の列車の混雑の主だが、それは学生たちだった。土曜日といえども部活などの課外活動があり、それに向かう若い人たちで混雑していたのだ。学生服、ジャージ、部のトレーナーなど、服装はそれぞれ。友達とおしゃべりに興じている高校生もおれば、スマートフォンをずっといじっている人、勉強に集中している人、様々だ。男子より女子の方が圧倒的に多い。

すぐ前の席に向かい合わせに座っている4人の女子高生は同じ部活のトレーナー姿。おしゃべりをするでもなくそれぞれ勉強するなど自分流の時間を過ごしている。817系は熱線吸収ガラスを用い、カーテンや遮光幕を省略した巨大な窓が特徴。座席は木製で座面や枕部分には本革が使用されている。扉付近のつり革は円形状にぶらさがり、どこを見てもデザイン製が高い。そんな電車での通学は、日常の風景となってしまっては有り難みも感じないかもしれないが、いいものだなと思う。

直線を抜けた列車は左右から山が迫り、細く連なる住宅街の中を進む。右手に旧線の築堤が見えてきた。鹿児島電化の際の複線化工事で使用されなくなった部分だ。ここには架線柱が立てられ、架線も張られている。架線関係工事の研修用に設置されたもののようだ。現在も使用されているかは分からない。

やがて広木トンネルへ。このトンネルも鹿児島電化の際に掘削されたもので、左手に石積み、上部煉瓦積みの旧広木トンネルが残る。以前は通り抜けることができたが、ブロックで入り口が塞がれ、反対側はさらに道路工事で出口付近が埋められ、トンネルポータル上部がほんのわずか道路から望めるだけになっていまった。

広木トンネル内で列車は減速。対向からやってきた817系とすれ違った。あちらもかなり乗車している様子。車内の様子をうかがうことができるくらいのお互いの速度だった。トンネルを出るとすぐに広木駅だ。

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