計量器
湯布院に湯布院昭和館という展示施設がありました。2階には山下清氏の作品が展示されています。その庭に油の計量器?が置かれていました。なんとも懐かしい昭和の風景です。昭和石油の文字の下には出光の文字が塗装の凹凸として読めました。
鉄道模型のジオラマ等で今でもよく見かける道具ですが、実物をまじまじと観察できたのは初めてだったと思います。頭部の灯台のようになった部分には、何リッターかというスケールが付けられており、ハンドルを使って下のタンクからくみ上げ、そのスケールを見ながら透明部分に移動させる量を決めているようです。そして、高い部分にあるという位置エネルギーを使って、コックをひねってホースを伝って自然流下させ、給油するというしくみと判断できました。灯台のように見える部分の横には、タンク内圧力調整用と思われる管が立っています。
へえ、よく考えて作っているなあと、人間の知恵に感心します。昭和の道具はこのようにしくみが見えるというところに人間臭さやおもしろみがあるのかもしれません。蒸気機関車も同様な気がします。
今の道具は超高性能ではありますが、ブラックボックス化しておもしろみがなくなっているような気がします。
娘が言っていました。昭和の世界に行ってみたくなったと。
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