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2018年12月22日 (土)

フェリーにて帰鹿

 週半ばであったが所用のため休みをとって鹿児島へ。今回も高速船ではなくフェリー利用。鉄道でいえば新幹線を嫌って各駅停車に乗るようなものかもしれない。高速船は料金は高いが所要時間が短く、便数も多い。旅客に限っては圧倒的に高速船の利用率が高く、自動車航送ではなく純粋に旅客として利用するのは数名。それでも私はフェリーびいき。
 鹿児島へ帰っても極力歩くことが多い。今回も鹿児島市内では交通機関の利用はゼロ。その代わり1時間以上かけて歩く。今回も路面電車を眺めたくて、電車通り沿いの道へ遠回りしてその様子を楽しむことができた。
 こんな話をすると「そんなことをしたら時間がもったいない」とよく言われる。それもそうだと思う。フェリーは所要時間3時間30分、高速船は同1時間35分で半分以下。しかし乗り物としての豊かさはフェリーに軍配が上がる気がする。高速船で与えられたスペースは自分の座席のみ。シートベルトを締めてじっと我慢。しかも乗客が多いときには、さらに左右の客に気を遣って小さくならなくてはならない。一方のフェリーは客が行ける空間はすべて自由に使える。外へも出ることができる。これは、航行中に出会う風景や船舶を撮影するには好都合だ。のんびり本を読んだり、景色を楽しんだり、時には甲板に出て海風に吹かれたりといいことずくめ。しかし、フェリーには決定的に不利なことがある。それはあの船特有の揺れ。鹿児島湾内は動いているのか分からないくらい安定しているが、湾外の東シナ海は荒れることも多く、時に強烈な揺れ方をする。もちろんそんな時は高速船も揺れる。が、フェリーとは揺れの性質がまったく違い、一気に気分が悪くなるほどではない。
 人それぞれなので、どちらがよいということではもちろんない。自分の楽しみ方をもっていたらそれでいいと思う。ただ、そんなのあり得ないと一方的に断言されると、あまりいい気持ちがしないのも事実。みんな違うことを互いに分かり合えるとよいと思う。とかく人は自分中心に考えがちだ。

 ということで帰りも楽しみながら海の上の旅を味わった。毎回乗船するフェリー。フェリーの中では小さい部類。ターミナルの窓口で乗船名簿とともに復路の乗船券と離島割引カードを提示してスタンプを押してもらう。タラップを上がったところに係員が待っており、乗船券を渡して船上の人となる。この時期、船内にはクリスマスソングを静かに流れている。

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 隣の島、屋久島に向かうフェリーがこちらの出航10分前に出て行く。後進しながら岸壁を離れ、90度回転して港外へと出て行く。こちらの船はまっすぐ出るだけなので、実質は5分ほどの差しかない続行の航海となる。屋久島も高速船や航空機の便が多くあるので、旅客として船に乗っている人はわずかだろう。

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 鹿児島新港に停泊する大島航路の船。奄美群島を経由して沖縄と結んでいる。手前の船は入港したばかりで荷役作業の真っ最中。韓国で沈没したセウォルし号はこの航路に就航していたフェリーなみのうえだった。2社で船体の色が微妙に異なるが、青に白の塗色は南方の島のコバルトブルーの海によく似合う。会社のロゴに赤が使われているところも共通している。

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 屋久島行きの後を追いながら湾内での航行がこれから続く。

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