« 新幹線ちょい乗りでも | トップページ | バス乗車 »

2019年1月26日 (土)

時化

 昼前のニュースで船が欠航になっているという情報が流れた。屋久島行きのフェリーも欠航になっていた。今日の午後のフェリーで帰省することにしていた。ネットで調べてみると、乗船予定のフェリーは条件付き運行。高速船も同じく条件付き運航。島の東側にいると西から吹く季節風は風下となり、大したことない。車で西側へ移動すると、港付近は強風が吹き荒れ、歩くのもやっとといった状況だった。取りあえず鹿児島からのフェリーは到着していたので、復路の運行は確実だろう。
 往復チケットを購入。バンカーサーチャージにより、往復で400円高くなっている。旅客として乗る乗客は10人もいない。乗船時間となりタラップを上がるが、強風で思うように上がれない。遠くでは防波堤を乗り越えて波が砕け、白波が舞っている。海上には白い波頭が広がっている。いつものラウンジに書類を広げ、出航まで仕事モード。定刻より1分あまり早く離岸。港を出ると早速大きな揺れに見舞われた。
 これまで乗船した中で最大の時化。天気予報では海上の波の高さ4メートルと表示されていた。3メートルまでは出るが、4メートルは欠航になる目安になる波の高さ。果たして、波に翻弄されながらの上下運動。窓の外の水平線が上下に激しく動く。船体からは波が打ち付けたり海面を叩いたりする鈍い金属音が響く。これだけの力を受けると船体にもダメージがあるだろうなと思う。前面のラウンジの窓には容赦なく跳ね上げられた海水が降りかかる。ザーとすごい音を立て、一瞬海水が窓全面を洗い、しばらく滝のように流れ、視界が回復するまでしばらくの時間を要す。写真は船の舳先から跳ね上がる海水。この後、視界は真っ白になり、窓を海水が洗う。

Dsc_0652
 佐多岬を回り、薩摩半島の影に入った頃にようやく揺れは収まった。さすがに気分が悪くなった。ここまでしてフェリーに乗るのはよほどの物好きか。もちろん高速船もこんな日はがたがた揺れる。でも、ゆったりとした吐きたくなるような揺れ方とは違う。気分を悪くしながら少々自己嫌悪に陥った。
 あれだけ荒れていた海も湾内は穏やか。桜島は夕日により淡いオレンジ色に染まっていた。

Dsc_0660
 時化により20分遅れで入港。この遅れもこれまでの乗船で最高。夕暮れの港は、窓にびっしりこびりついた塩の結晶のベールに包まれた。

Dsc_0663

|

« 新幹線ちょい乗りでも | トップページ | バス乗車 »

その他」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 時化:

« 新幹線ちょい乗りでも | トップページ | バス乗車 »