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2019年10月 9日 (水)

「ふしぎな鉄道路線」という本

 ようやく秋らしい朝となった。このひんやりとした空気に接すると、最初の赴任地、大口盆地のとある場所が思い浮かぶ。山間の盆地故、秋の訪れが早い。自然豊かな地で、米の一大産地。秋になると正に広々とした田んぼが黄金色に輝く。黄金色とはこのような色だったのかと、大地に広がる絨毯を見て納得するとともに、自然の織りなす風景に言葉を失ってしまった記憶がある。ここには山野線と宮之城線があった。美しい風景の中を短いDCが、軽やかなジョイント音を響かせて駆けていた。この地で3年を過ごし、その間に宮之城線、山野線の順に歴史となって去っていった。
 手元に「ふしぎな鉄道路線~『戦争』と『地形』で解きほぐす~」竹内正浩著という本がある。現在では当たり前のように張り巡らされている鉄道路線。しかし、白紙の状態からどのようにして路線が決定したのか。その経緯を当時の公文書などの資料をもとに追究したのが本書。地形や軍からの要請など、様々な要因から路線が決定していく過程が示されている興味深い本だ。西南戦争というとかなり昔の内戦のイメージがあるが、その兵員輸送に鉄道が使われていたという。読み進めるごとに興味が尽きない。

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