鉄道

2019年3月11日 (月)

アンチクライマー

 やや時間をもてあまし棚にあったキャンブックスの「国鉄鋼製客車Ⅰ」を読んでみた。はやり客車はいいなと思う。鉄道の原点だからだろうか。最近ユーチューブでも客車の走行音をよく聞いている。波が寄せては返す音を聞いて心落ち着く人もいるかと思う。客車のジョイント音はそれに近いものがあるのではないか。

 読み進めていくと「アンチクライマー」という呼称が出てきた。呼び名も知っているし、どんなものかも知っている。しかし、それがどんな目的で取り付けられているのかについては、知らないことに気づいた。そこで、鉄道用語辞典で調べてみた。万が一衝突事故が起き、台枠が乗り上げてしまった場合大きな被害が出るので、それを防止するためのしくみだそうだ。正に日本語にすると「乗り上げ防止」。帯状のものが数本入っているので、台枠同士ががしっとかみ合って、乗り上げを防ぐわけだ。

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2019年2月19日 (火)

機関ブレーキ

 日豊線の霧島越えをする際、電化前は蒸気機関車にしてもディーゼルにしても、あえぎあえぎ今にも止まりそうな速度で上るものだった。山越えの鉄道は、機関のうなりとともに何ともいえない緊張感が伝わり、印象深い。その頃、ディーゼル車にも車と同じようなエンジンブレーキがついているのだろうかと疑問に思ったことがあった。何気なく開いた「鉄道用語辞典」のページに、きかんブレーキ〔機関ブレーキ〕という用語があった。エンジンブレーキのことで、キハ58系は自動車と違ってスイッチ操作で作動させるとある。気動車の場合、マスコンを切位置にすると変速機のクラッチが切れて動力の伝達が絶たれる。そのままだと機関ブレーキを使うことができない。そこで、別にスイッチを設けて、下り勾配の惰行中に速度が上昇し機関ブレーキが必要になったときに、一旦マスコンを1~3ノッチに投入し、機関の回転数が速度に見合った頃に機関ブレーキ用ボタンを押すと、このままマスコンを切位置にもってきても変速機は直結のままで機関ブレーキが効くことになるそうだ。解除するには1ノッチに投入し、再度機関ブレーキ用ボタンを押すとよいそうだ。

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2019年2月18日 (月)

専門用語の魅力

 今朝7時45分頃空を見上げると、4つのエンジンからうっすら4本のコントレールを引きながら飛行する航空機が見えた。いつもこの時間に上空を飛行するA380のようだ。数日前の新聞に製造終了の記事が掲載されていた。全日空が導入する機体を含む発注残で終了となるらしい。A380がローンチされたとき、時代は燃費の良い小回りのきく中小航空機の時代になるのではないか、果たしてペイできるのかという疑念がちまたにはあった。日本の航空業界も大型機から中型機へとシフトしていった。経済状況のよい国の航空会社がA380を導入していったが、世界の中では主流とはならなかった。コンコルドと同じように最初にして最後の特殊機となるのだろうか。B747が世界を席巻したのに比べるとあまりにも短い製造期間であった。
 手元に「鉄道用語辞典」がある。2006年に発行された「詳細鉄道用語辞典」を加筆修筆したもの。800頁弱で一般の国語辞典や英和辞典と同じような厚みがある。もっとも用紙に厚みがあるのでページ数は及ばない。それでも、収録された用語の数はなかなかのもの。どうもこの手の書籍には弱く、もととなった詳細鉄道用語辞典も所蔵している。専門用語の魅力はその道の専門家になったような錯覚を覚えさせるところだろうか。見ているだけで楽しい。中には専門用語のさらに先を行くようなオタク言葉まで収録されているので恐れ入る。

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2019年1月16日 (水)

音旅シリーズCD

 先日の休日、CD棚を見回してみると「音旅シリーズ『国鉄ふるさとの駅』西日本編」というタイトルが目に入った。こんなCDもあったなと思い、久々にステレオで聴いてみた。このCDには東京駅から始まり長崎駅まで39の駅の音が収録されている。実に懐かしい音だ。
 CDケースの裏面には、このように記されている。「駅、あの懐かしい音がいま蘇る。かつて、国鉄の駅は旅のはじまりであり、旅先での心のよりどころであった。そこには、郷愁をさそわれる懐かしい音があふれかえっていた。国鉄が輝いていた昔日の駅の、今では聞くことのできない音の集大成。」

 音量を上げ、駅頭よろしく聞いていると、これが国鉄だったなと、耳に蘇る。正に国鉄時代の音があふれかえっており、映像がないだけに余計に想像力が増幅され、臨場感が増す思いだ。今や8K時代で超鮮明な画像で再生される。しかし、音だけの情報というのはそれ以上の再現性をもった記憶という引き出しの世界で鮮やかにその様子を蘇らせるような気がする。

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2019年1月12日 (土)

カラーブックスの写真に再会

 年明け、鹿児島からこちらに帰ってくると「国鉄時代56号」が届いていた。年末の早い時期に定期購読している同誌が発送されたとのメールが入っていたが、待てど暮らせど届かない。年末は取扱量が多く、遅れは予想していたがここまで遅れるとは。人手不足やそれに輪を掛ける取り扱い量の増加で宅配業者も大変だなと思う。大いに恩恵にあずかっているので、クレームではなく頑張ってくださいと言いたくなる。
 巻頭の広田尚敬氏の写真には見覚えのある写真。キャプションを見ると初出は保育者の「カラーブックス」とある。何度も見返した本で、実家の本棚に眠っている。もともと小さなサイズの本なので、改めて大判の国鉄時代の誌面で見ると迫力がある。その中でも最も印象深い写真は原田のターンテーブルに乗るC5557の写真。実際に自分が間近にいるような臨場感が伝わってくる写真だ。
 国鉄時代も号を重ねて56号になった。国鉄がなくなって30余年。鉄道誌「国鉄時代」も15年目に入ったという。よくここまで発行を続けられたものだと感謝したい。付録のDVDと合わせて貴重な国鉄時代の記録だ。56号の巻末にイメージチェンジが図られる旨、記されていた。カラーページが増えることは明記されていたが、それ以上のことはベールに包まれているようだ。これまで蒸気機関車メインだったが、それ以外の車両の割合が増えるということだろうか。今後の展開が楽しみだ。これからも毎号定期購読し、応援していきたい。

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2018年10月22日 (月)

原因はどこに

Dsc_0158 月の美しい夜になった。海の上に浮かぶ月もよいもの。雲たちもよい表情を見せてくれた。「月光」といえば、581系の寝台特急「月光」。あの時代も遠い昔のこととなってしまった。

 台湾で起きた列車転覆事故。福知山線での事故を思い起こさせるような悲惨なものとなってしまった。福知山線では信じられないような人為的な要因により事故に至ってしまった。人間である以上、想定外のことが起こってしまう。それを補うハード面での整備は安全性向上のために必要だ。フェールセーフ。今回の事故車両は日本車輌製造のものだという。どのような要因で事故に至ったのか。しばらくニュースから目が離せない。亡くなられた方のご冥福を祈り、怪我をされた方、心にダメージを追った方へお見舞い申し上げたい。

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2018年9月28日 (金)

C5691号機の縁が今でも

 台風24号の進路予報が数日前から変わらず、まっすぐこちらに向かってくるようだ。今回はかなり警戒しなければならない。

 先日、種子島のある学校を訪れる機会があった。校長室横の壁に伯備線のD51三重連の写真が新聞記事と共に飾られていた。かなりの年代物である。記事を読んでみると、1976年、種子島にC5691号機が渡ったというテレビニュースを見て、その中で子ども達が実際に走っている蒸気機関車を見てみたいというコメントに応え、自身が撮影した写真10種類をパネルにして贈ったものだという。新聞記事は写真贈呈から30年を経て、10枚中4枚が小学校で展示されているということに感激した贈り主が、種子島を訪問してみたいというものだった。その記事も、今から12年前のものであった。贈り主は、浜松市の鉄道ファンだという。

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2018年5月 8日 (火)

子鉄

 職場でもらった金時草にアサギマダラが集まってくるようになりました。昨日の朝は、2つの鉢に10頭近くの個体が集まっていました。普段はあまり見かけないチョウです。よくここに食草があることがピンポイントで分かるものだと感心します。別の場所でツマベニチョウも見ることができました。

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 昨日、NHKのニュース番組で「子鉄」を取り上げていました。○○鉄と最後に「鉄」を付けて類型化するのが昨今の流れのようですが、「子鉄」という言葉は遅ればせながら初めて耳にしました。単に話題として取り上げたのではなく、親子の関係作りや教育的意義に踏み込んだ内容でした。以前は鉄道好きはオタク的イメージが強く、市民権を得ていなかったように思います。時代は変わったものだと思います。ようやく光が当てられるようになり、嬉しくもあります。
 以前購入した本にこういうものがありました。残念ながら私は賢くありませんし、子どもたちも鉄道を好きにはなりませんでした。例外もあるようです。

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2018年5月 6日 (日)

鉄道誌

 昨夕、床屋に行ってきました。こちらの島は市街地に床屋が多く、道路沿いのあちらこちらで赤と青の回転灯がぐるぐる回っています。そのうちの一軒に行くようになり1年が経ちました。昨日行くと、いつものおじちゃんではなくお兄ちゃんがハサミを扱いました。おじちゃんは留守。このお兄ちゃんは跡取りなのだそうで、帰りがけに5代目であると知りました。創業は明治18年。小綺麗な床屋ですので、そのような歴史はまったく感じられない店舗です。日本の鉄道開業が明治5年。

 昨日、蒸気機関車EX32号と電気機関車EX7号が届きました。蒸気機関車EXは創刊から購入しています。電気機関車は今回、鹿児島機関区ED76機関士OB座談会が掲載されたことから初めて購入しました。蒸気機関車EXでは、鹿児島の入換機C5036・42の記事、山野線ループ線でのC56の記事、鳥栖機関区乗務員座談会などが注目記事でした。

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2018年2月23日 (金)

自動運転

 ちょっと前の新聞記事だったでしょうか。JR九州が在来線の自動運転技術の研究に着手していると伝えられていました。国鉄時代採用者の大量退職と人材不足に対応したものだとその理由が挙げられていました。
 発車から停車まで自動で行い、乗務員は安全確認等を担う業務を行うとありました。鉄道は決められたレールの上で運行されるという他の交通機関との特異性があります。すでに自動運転を行っている小規模な鉄道もありますので、これから先進むべき鉄道の姿なのかもしれません。蒸気機関車時代から職人技ともいえる運転技術で支えられてきた鉄道運行。鉄道員という多くの人たちの手で支えられてきた鉄道が、人の手から次第に離れていく姿には少々寂しいものも感じます。自動閉塞の導入等で駅の無人化が進み、合理化でワンマン運転が増え、鉄道という風景から鉄道員の姿がひとつまたひとつと減っていっています。こちらではこの春からは日豊線の特急もほとんどの列車から車掌さんの姿が消えることになりました。
 これからの世の中、AI時代に入り、人が行ってきた領域にどんどんコンピュータが入り込んできます。技術の進展とともに新たな人としての生きる価値と場所を見出していかなくてはなりません。

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